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ショパンコンクール

2021年10月22日


ワルシャワで行われていた第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで、反田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位に入賞✨2位という成績は、これまでの日本人の最高位(1970年の内田光子さん)に並ぶ51年ぶりの快挙です。本当におめでとうございます!

アニメ『ピアノの森』で、主人公の一ノ瀬海の師匠である阿字野壮介のピアノ演奏を担当した反田さん。私も大好きな作品ですが、アニメが現実になったようで胸が熱くなりました。

コンクールは約1ヶ月にも及び、その間のメンタルやフィジカル調整はもちろん、本番に向けて準備をしてきたコンテスタントの努力やプレッシャーは計り知れません。
すべてのコンテスタントに敬意を表し、素晴らしい演奏を聴かせてくれたファイナリストの皆さんを心から祝福します❣️

さて、今回はもうひとつ興味深い結果をご紹介します。
コンクールではコンテスタントは、スタインウェイ、カワイ、ヤマハ、ファツィオリから1台ピアノを選びます🎹今大会の入賞者が選んだピアノメーカーは以下の通りとなりました。

1位: ブルース・リウ (ファツィオリ)
2位: 反田恭平 (スタインウェイ), アレクサンデル・ガジェヴ(カワイ)
3位: マルティン・ガルシア・ガルシア(ファツィオリ)
4位: 小林愛実 (スタインウェイ),ヤクブ・クシュリク (スタインウェイ)
5位: レオノラ・アルメリーニ (ファツィオリ)
6位: ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ (カワイ)

前回大会で少なかったファツィオリとカワイが、今大会では大きく躍進を遂げています。残念ながら、ヤマハでの演奏はファイナルで聴くことはできませんでした。
ピアノによって、華やかさ、温かさ、低音の豊かさ、色々個性があります。その魅力を最大限引き出すことができるコンテスタントの演奏は、やはり高い評価を得ていました。
ピアノの聴き比べも、コンクールの楽しみのひとつですね。ぜひホールでそれぞれの音色を聴いてみたいです✨

来年の2月、東京で入賞者ガラ・コンサートが予定されています。ショパニストたちの演奏を生で聴けるチャンス、ぜひチェックしてみてください🎶

写真:Chopin Institute

本多