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仙台市藤塚地区

2023年2月22日

お休みを利用して仙台へ行ってきました。
目的は、今月いっぱい展示のラプラスバルーンを見ること!

向かった先はアクアイグニス仙台です。

何も知らないまま駅からシャトルバスに乗っていたら、段々と建物がなくなってきました。
そこでやっと、ああここは海の近くであり、津波が来た場所なのだと気が付きました。

アクアイグニス仙台が建てられた藤塚地区は、『居久根』と呼ばれる屋敷林が美しい集落であり、運河には小さな漁船が並び港町の風情を残していたそうです。
また潮風が強く、それを防ぐために1800年代には、同じく太平洋に面した隣の井土地区の住民と力を合わせ三十万本の松を植え、海岸には見事な松林があったそうです。

展望台から見た景色にはたった数本の松。
思わず涙が流れました。

震災後、住民は集団移転。
その土地に建てられたのがこのアクアイグニス。
15メートルの屋上はいざというときの避難場所でもあります。
「藤塚」の名前が消えないよう、藤を模ったイルミネーション。
日髙良実シェフが手がけるレストランの名前はグリーチネ。イタリア語で藤の花を意味します。

学生時代、机上で勉強した災害や戦争についてはあまり実感がありませんでした。
ただ、東日本大震災は私の中にもしっかり記憶の残っている災害であり、実際この地を目で見ることが出来たのは何事にも替えがたい経験となりました。

これからを生きる子供たちには、たくさんの場所を訪れ五感で感じてもらいたいなと改めて思いました。

笹原